暑中見舞い いつから?いつまで? 夏にぴったりの文例もご紹介します

暑中見舞いはがき

5月に入り、梅雨入り前のこの時期ですが、一足早い夏を感じる日が出てきました。

 

夏のご挨拶である暑中見舞いですが、暑中見舞いとは、いつ・どのように始まったのでしょうか。

また、暑中見舞いを出す時期は、いつからいつまでなのでしょうか。

暑中見舞いのはじまりは?

暑中見舞いとは…

暑中見舞いを書く人

「暑中見舞い」とは、普段なかなか会えない親族や友人、いつもお世話になっている方々へ送る、夏のご挨拶です。暑さが厳しい時期に、相手が体調を崩さないようにと、健康への気遣いを込めて送ります。

 

はがきでの短い便りですが、メールよりぬくもりがあり、丁寧な印象を与えられるのが魅力です。

 

また結婚や出産、引越しなどの自身の近況報告も綴ることで、会えなくても気持ちを通わせることのできるコミュニケーションツールとして親しまれてきました。


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暑中見舞いの起源

暑中見舞いの風習が始まったのは、江戸時代と言われています。

 

お盆に里帰りをする際、先祖の霊にお供えの品を持参していたことがはじまりです。それがのちに「夏の挨拶」として広く浸透し、お世話になっている人全般への贈答の習慣になっていきました。遠方で訪問できないお宅には、飛脚便を使って贈り物や書状を届けていたようです。

 

明治時代初期に郵便制度の発達とともに、この習慣はさらに簡素化され、現在のように挨拶状を送る習慣になっていきました。その後、大正時代に現在の「暑中見舞い」という形が定着したようです。

 

いつ出す?暑中見舞いと残暑見舞い

暑中見舞いを出す時期

暑中見舞いはがき

暦の上では、立夏から立秋前日までが「夏」とされます。

2022年の立夏は5月5日、立秋は8月7日なので、今年の夏は5月5日〜8月6日となります。

 

一般的には、暑さがだんだん強くなる小暑(今年は7月7日)から立秋までの期間に暑中見舞いを出す方が多いでしょう。ただし、年によっては梅雨が長引くこともありますので、梅雨明けを待って出される方も多くみられます。

 

「夏」とされる期間中、最も暑さが厳しいのが「夏の土用」の時期とよばれる立秋の前の約18日間です。この期間を「暑中」といいますので、この時期に暑中見舞いを出すのもいいですね。


ちなみに、土用の期間中の丑の日を「土用の丑の日」と呼び、夏のこの時期は、夏バテ防止に鰻を食べるご家庭が多いのではないでしょうか。今年の土用の丑の日は7月23日と8月4日です。スーパーで鰻の広告を目にしたら、暑中見舞いのことを思い出してください。

残暑見舞いを出す時期

残暑見舞いはがき

暦の上では、立秋が「秋」の始まりであり、この立秋以降の暑さを残暑といいます。

 

お天気用語としては、秋分(2022年は9月23日)までの間の暑さも「残暑」というようですが、残暑見舞いは8月末までに出すようにしましょう


いつから?いつまで?

暑中見舞い 小暑〜立秋前まで(2022年は7/7〜8/6)

残暑見舞い 立秋〜8月末まで(2022年は8/7〜8/31)

 

現在、はがきなどの普通郵便は、投函の翌々日が到着日となっています(地域によりプラス1日かかる場合もあります)。

 

しかも、普通郵便は土日の配達をしていないため、立秋前の8/6までに暑中見舞いはがきが届くように投函するには、8/3の集荷に間に合うようにポストインする必要があります。

 

集荷時間はポストによって異なるので、確実に間に合わせたい場合は、8/2までに投函するようにしましょう。

おすすめ文例

暑中見舞いに使えるおすすめの一言

【一般】

・暑さ厳しき折 ご自愛なさいますよう お祈り申し上げます

・暑さことのほか厳しい折柄 皆様のご健康をお祈り申し上げます

 

【カジュアル】

・毎日暑い日が続きますね。お元気ですか? お体に気をつけて、夏を楽しんでくださいね。

・暑い毎日が続きますが、お元気でご活躍のことと存じます。

 お陰様で私ども一同、元気に過ごしております。

 時節柄なお一層のご自愛のほどお祈り申し上げます。

 

【ビジネス】

・平素は格別のお引き立てを賜り有り難く厚く御礼申し上げます。

 今後共なお一層ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

盛夏とは?

よく、暑中見舞いに使われる「盛夏」とは、どういった意味なのでしょうか。

 

「盛夏」とは、夏の盛(さか)りが最も強くなるという意味で、梅雨が明けた後、7月中旬から8月中旬までの、本格的な真夏の時期を指す言葉になります。

 

 暑中見舞いを出す際は、「〇月〇日」と日付を書くことはせず、「令和4年 盛夏」と最後に一言加えましょう。

残暑見舞いには「晩夏」

「盛夏」を使うの暑中見舞いのみとなります。

 

立秋を過ぎた残暑見舞いでは、夏の終わりを表す季語である「晩夏」を使いましょう。

他にも「立秋」「葉月」「秋暑」「残炎」などの季語もいいですね。

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