ふち無し印刷 では「塗り足し」が重要
はがきのサイズは100×148mmですが、ふち無しならではの制作方法があり、はがきサイズの周りに『塗り足し』という部分が必要になります。これがないとふち無し印刷ができません。
予めお読みの上、デザインし入稿データを制作してください。
塗り足しとは?
ふち無しはがき印刷をする際に必要な、はがき周りにぐるっとついている余分に大きくした部分のことを「塗り足し」と呼びます。ふち無し印刷には、この「塗り足し」を入れたはがきより大きめの印刷データを作る必要があります。
塗り足しのあるデータの作り方
①レイアウトサイズが自由に決められる場合
デザインデータを作り始めるとき、自由にレイアウトサイズ(aiの場合はドキュメントサイズ)を決められるソフトをお使いの場合は、はがきの上下左右に3mmずつの塗りたしがついた106mm
×154mmのレイアウトサイズでデータを作ってください。
外側から3mmが塗り足し部分となり、内側の100×148mmが実際に印刷される範囲になります。
②はがきサイズが100×148mmと決まっているソフトで作る場合
お手持ちのソフトが、はがきのデザインサイズは100mm×148mmと決められていて、サイズを変更できないという場合、100×148mmでデータを作るしかありません。
その場合、ふち無し印刷をする際に、はがきサイズのデータを106×154mmの塗り足しサイズに拡大して使用します。はがきサイズでデータを制作する場合は、この塗り足しになる部分を考慮してデータを作っていただく必要があります。実際には、はがきの外側から2mm程度が塗り足し部分になりますので、印刷したい文字や画像は全て2mm以上内側に配置してください。
こんなデータはダメ!
塗り足しを考慮したはがきサイズのデータの場合、切れてほしくない絵柄や文字は内側に寄せて配置していただかなくてはなりません。端部分まで文字やイラストを配置してしまうと、実際はがきに印刷された場合、文字やイラストは切れてしまいます。
切れてほしくない文字や写真・イラストなどの画像は、はがきの大きさ(100mm×148mm)よりも2mm〜3mmほど内側に配置してデザインして下さい。もちろん、切れてしまっても良い部分に関しては、塗り足し部分まで配置していただいて結構です。
せっかく塗り足しのあるサイズ(106mm×154mm)で作っても、塗り足し部分になぜか関係のない色を入れてくる方がいらっしゃいます。塗り足しは塗ってあればなんでもよいわけではありません。
実際に使いたい絵柄の塗り足し部分に不必要な色を塗ってしまった場合、印刷がズレるといらない色が出てしまい、本来期待した仕上がりにはなりません。塗り足しには『はがきに印刷してほしい絵柄の延長を塗り足し部分まで入れる』とご理解ください。
文字などをギリギリに配置するデザインにはリスクがあります
ふち無し印刷する場合のデザインで、文字をはがきのふちギリギリに配置したいという方がいらっしゃいます。デザイン的には非常に奇をてらった攻めのデザインですが、ふち無しはがき印刷の場合は一般の印刷と違ってリスクがあります。
ふちギリギリに文字や画像を配置し、塗りたしが設定されていないデザインの場合、文字や画像の必要な部分が欠けて印刷されなくなる場合があります。こうしたデザインでは、数ミリの切れ具合の差がデザインの良し悪しやイメージを大きく左右してしまいます。特にふち無しはがき印刷では、1枚1枚を同じ仕上がりにしなければならない非常に難しい作業なのです。大きく切れてしまっても遜色ないデザインにしていただくこと、文字にもしっかり塗り足し部分を付けていただくことが必要になります。
詳しくは、「ふちギリギリのデザインの注意点」を御覧ください。
各ソフトでの塗り足しの設定
adobe Illustratorで作る場合
印刷する範囲が設定でき、そこからはみ出すデザインができるソフトでは、「範囲指定による塗りたしの設定」をしてください。
adobe Photoshopで作る場合
印刷する範囲が設定でき、そこからはみ出すデザインができるソフトでは、「範囲指定による塗りたしの設定」をしてください。
Microsoft Power pointで作る場合
印刷する範囲が設定でき、そこからはみ出すデザインができるソフトでは、「範囲指定による塗りたしの設定」をしてください。
はがきデザイナーWEBなら塗り足し設定の必要なし!
はがきデザイナーWEBで制作したデータなら、煩わしい塗り足しを考える必要もありません!
作られたデータをそのまま入稿していただくだけで、塗り足しのついた印刷用のデータになります。
ふち無しはがき印刷のはがきふち部分の印刷について
実際に印刷されない塗り足しの部分を設けてデータを作っていただいておりますが、その日の気温やはがきの状態、プリンターの状態でどうしてもズレが生じることがございます。当社の出荷検査では、印刷時のズレが±1mm以下に抑えるよう努力しています。