官製年賀状・・・通称お年玉付き年賀状にフチがあるのはなぜでしょうか?それを紐解いてみましょう!
プリンターメーカーさん頑張ってます! 年賀状のフチ無印刷
実は、インクジェットプリンターではふち無し印刷が出来るんです! もちろん年賀状印刷に使えるんです!
「ふち無し印刷 特許」でググってください。家庭用のプリンターメーカーの特許をたくさん見つけることができます。
「縁なし印刷技術は、銀塩写真のように用紙端に余白を残さず画像を形成する技術・・・パーソナルコンピュータやデジタルカメラの普及で、インクジェットプリンターを用いてデジタル画像を高画質に印刷するホームユーザーが増加していることを受けて、フチ無し印刷に必要な種々の技術が主に日本企業によって開発されてきています。そして、コンシューマー向けのプリンターのうちインクジェットプリンターでは、縁なし印刷は記録媒体に対し大きめの領域にインクを噴射して画像を形成する技術で実用化しています。
一番最初に手を付けたのが、セイコーエプソン社。 1999 年発売の PM-800C 等に左右ふち無しの機能を搭載し、そして2000年には四辺ふち無しを発売しています。2001年にはキャノンが追随し、HP社が続く。そして現在のインクジェットプリンターでは、ほとんどの機種で標準装備となっています。
元々パーソナルで写真を大きく引き伸ばした時に「ふち無し」の要望があったのですが、それが年賀状の印刷のニーズにピッタリあったのです。
インクジェットプリンターは、よもやのパーソナルコンピューター普及に追随した開発されてきたのです。
インクジェット機のふち無し印刷機構
インクジェット機のふち無し印刷の方法は、はがきより少し大きめに印刷する。です。パソコンで印刷する時、ふち無しの機能にチェックを入れると、画像の大きさを調整する指示が出てきている機種があります。ここがポイントなのです。ユーザーはテストプリントで、その大きさを調整し「白フチ」が出ないようにするのです。
はみ出したインクは何処へいくの!
インクジェットプリンターとは、読んで字のごとくインクをジェット噴射して記録媒体(主に紙など)に印刷する技術です。少しはみ出したインクは、プリンター内部に噴射して内部を汚してしまいます。そこで、各社様々な特許で対応しているのです。
内部のクリーニング機構・廃棄インク溜めの機構がインクジェットプリンターの肝なのです。
ところが、良く考えてください。溜まったインクを廃棄する機構があるプリンターを見たことがありますか? 私の知る限りありません。
ふち無し印刷で汚し続けたプリンター内部は、クリーニング機構の限界に達すると漏れだしてしまうのです。
でもそこは商売ですね。高くても2万円程度の汎用機ならば、ある意味使い捨て。買い替えて貰えばいいのです。そこは技術追求とコスト感覚のトレードオフの関係になるというワケです。
続き