喪中はがきとは
近親者の死を追悼し、魂を鎮(しず)めるために慶事(おめでたい)ことを避けることを「喪に服する」といい、その期間を喪中と呼びます。死者を弔う姿勢を重んじて一定期間、贅沢や祝いごとなどは避けて身を慎みます。
喪に服している最中なので、おめでたい新年のあいさつを控えさせていただくことをお知らせするために喪中はがき(年賀欠礼状・年賀状挨拶欠礼状)を送ることが多いようです。
誰に送る?いつまでに送る??
喪中はがきを送る範囲
喪中はがきは新年のご挨拶を控えさせていただく欠礼状ですので、年賀状のやり取りや新年のあいさつをしている相手に出します。ただし、お互いに喪中である親族には省略することが多いようです。
仕事関係の相手など、知らせることで余計な気遣いをさせたくない場合や、プライベートな接点がない場合は、年賀状を出すこともあるようです。故人との関係や差出人の心情に合わせて判断して問題ありません。
喪中はがきを送る時期
11~12月の初め、相手が年賀状の用意を始める前に送りましょう。
これは喪中はがきのマナーではなく、相手への気遣いから、この時期に送るのが一般的とされています。出す時期が遅くなってしまった場合は、松の内(1月7日)が明けてから、寒中見舞いはがきを出しましょう。
喪中はがきによく使われる花について
喪中はがきには、様々な花が描かれることがあります。
それぞれの花に込められた思いなど、ご紹介していきます。
菊
【意味】高貴、高尚、高潔、私を信じて下さい、女性的な愛情、清浄、破れた心、真の愛
(特に白い花は誠実、真実)
菊の絵柄は「故人が誠実・実直な人物であったこと」「上品かつ気品あふれる人物であったこと」を意味します。
皇室の紋章にも指定されていることから、高潔さを象徴する花になります。
蓮(睡蓮)
【意味】遠くにいった愛、雄弁
仏教では「聖なる花」を表し、古代エジプトでは「復活」の象徴
仏教において、蓮は仏陀(ブッダ)の生誕を告げた聖なる花です。蓮の絵柄は「故人が生前に善行を積んできた人物である」ことを意味します。
また、蓮は一目で喪中はがきと分かるので、親しみやすい絵柄として用いられています。
あじさい
【意味】移り気、高慢、辛抱強い愛情、元気な女性、あなたは美しいが冷淡だ、無情、浮気、自慢家、変節、あなたは冷たい
青の紫陽花は冷淡や無情など、ややネガティブな意味を持ちます。しかし、花の色や種類によっては故人への思いを表現することができます。
たとえば、故人への愛を表したければ「愛情」の花言葉を持つピンクの紫陽花の絵柄を。
故人のおおらかで心の広い性格を表現したいなら、「寛容」の花言葉を持つ白い紫陽花の絵柄にするなどです。
故人への思いに合わせて紫陽花の色・種類を選ぶとよいでしょう。
ききょう
【意味】愛着、深い愛情、誠実、変わらぬ愛、変わらぬ心、気品、優しい温かさ
ききょうの絵柄は「故人が気品あふれる人物であったこと」「誰からも愛される存在であったこと」を表しています。
また、温かで優しく、多くの愛情を注がれた人物であったことも意味します。
胡蝶蘭
【意味】清純、純粋な愛、あなたを愛します、御身とともに踊らん
胡蝶蘭は故人の純粋さ・愛情深さを表すことができるので、喪中はがきとしてふさわしいといえるでしょう。
また、胡蝶蘭には「優しい愛」という意味もあります。
故人をしのぶ、故人に感謝するという意味を込めることもできるでしょう。
喪中はモノクロじゃなくてもいい?
喪中はがきはカラーOK
最近では、故人の好きな色や好きな花をモチーフに、カラフルな喪中はがきを選ぶ方が増えています。
また、故人の温かさを表現したり悲しみを和らげたりするために、横書き・カラーデザインの喪中はがきも好まれています。
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故人の好きな花、色、モチーフを探してみてはいかがでしょうか。