喪中はがきは、その年に身内に不幸があった場合に、毎年年賀状を出している方に、年賀状の欠礼状、「翌年の新年の年賀を遠慮いたします」という旨を事前に知らせるはがきです。
日本では、明治時代の初期に発布された「服忌令」に定めた「服喪期間」のうち、13ヶ月が起源になっており、現在では一周忌(死去1年後)までの1年間を喪中期間とするのが一般的です。亡くなられた月を1ヶ月目と数えるので、今年の1月に亡くなられた場合、来年の1月末までが喪中となります。
喪中はがきのルールと書き方
ここからは、喪中はがきには何を書けば良い?という方に向けた正しい書き方をご紹介します。
例文も合わせて載せていますのでお読みください。
書く前に知っておきたい決まり
下記のようなルールがあります。
・前文(頭語や結語、時候の挨拶)は省略する
・行頭の一字下げは必要ない
・文章部分に句読点は入れない
・年賀欠礼以外のことは書かない
一般的な手紙の書き方は、前文・主文・末文の3つで構成されますが、喪中はがきでは、前文は省略します。頭語や結語、時候の挨拶なども必要ありません。文章部分は、行頭の一字下げは必要なく、句読点は入れません。
喪中であることを知らせ、亡くなった方のお名前、喪主との続柄、亡くなった日、亡くなった年齢などを簡潔に伝えます。
喪中はがきの構成
喪中はがきの構成をまとめてみました。
1 喪中を知らせる言葉
2 亡くなったことを知らせる情報 (亡くなった月日・亡くなった方との続柄とお名前・亡くなった年齢)
3 お世話になったお礼と今後のお付き合いや支援をお願いする言葉
4 日付
5 差出人の名前
1. 喪中を知らせる言葉
例 : 喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます
2. 亡くなったことを知らせる情報
亡くなった月日、亡くなった方との続柄とお名前、亡くなった年齢を記します。
例 : 母 すみれ(九十歳)、去る六月二十八日に永眠いたしました
祖父 長次郎が四月十五日に九十八歳で永眠いたしました
どうしても知らせたくない項目は、記載しない場合もあります。
3. お世話になったお礼と今後のご挨拶
お世話になっている御礼と、今後のご挨拶を書きます。今後のご挨拶は、できれば「主文」の最後に記します。
例 : 本年中に賜りました御厚情に心より御礼申し上げます
明年も変わらぬご支援のほど宜しくお願い申し上げます
4. 日付
現在の日付を記入
5. 差出人情報
差出人の住所と名前を記入します
喪中はがきの文例をご紹介
喪中はがきの文例をご紹介します。亡くなられた月日、続柄(父、母、祖父、祖母など)、亡くなった年齢を故人の情報に当てはめてご使用いただけます。参考にしてください。
文例1
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
去る○月 ○○(続柄)○○(故人の名前)が○歳で永眠いたしました
平素のご芳情に深く感謝いたしますと共に
明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
令和○年 ○月
文例2
喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます
本年 ○月に(続柄)(故人の名前)が永眠いたしました
ここに本年中に賜りましたご厚情を深謝致しますと共に
皆様に良き年が訪れますようお祈り申し上げます
令和○年○月
文例3
喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます
本年○月に ○○(続柄)○○(故人の名前)が○歳にて他界いたしました
長年にわたり賜りましたご厚情に心より感謝いたしますとともに
皆様にはよき新年を迎えられますようお祈り申し上げます
令和○年○月
文例4
喪中につき年末年始のご挨拶ご遠慮申し上げます
本年 ○月に ○○(続柄) ○○(名前)(享年八十五歳)が永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情を深謝いたします
なお、時節柄一層のご自愛の程お祈り申し上げます
令和○年○月
喪中はがきの書き方についてご紹介しました。いかがでしたでしょうか?
はがきを送る方も受け取る方も、失礼のないように喪中はがきのルールを知っておきたいものですね。
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