寒中見舞いの書き方
年末は何かと忙しいですよね。うっかり年賀状を出すのが遅れて、相手先に届くのが松の内(1月7日まで)を過ぎてしまいそうなら、年賀状ではなく「寒中お見舞い」を出しましょう。
寒中見舞いという言葉は、松の内(1月1日~7日)を過ぎてから立春(2月4日頃)までのあいだ使うことができますが、先方から年賀状をいただいた返信として出す場合には、遅くとも1月15日頃までには出すようにします。
寒中見舞いはどんなときに出すもの?
寒中見舞いはもともと、一年で一番寒い時期に、相手の健康を気づかって出す手紙の事を言います。「寒(かん:寒の入りから立春まで)」の時期に相手の健康を気づかって出す見舞い状という考え方があるのです。 寒の入りとは1月5日頃の「小寒」をさします。この日から、節分(2月3日・立春前日)までが「寒」です。立春は2月4日頃ですから、寒中見舞を出すのは一年で最も寒い季節であり、そんな時期に相手を思いやる挨拶状として使われるのが寒中見舞いなのです。
寒中見舞いは、次のような場合にも使われています。
■寒中見舞の文例(年賀状を出すのが遅れた場合)
寒中お見舞い申し上げます。
早々に新年のご祝詞を賜りながらご挨拶が遅れまして申し訳ございません。
旧年中のご厚誼に深く感謝申し上げますと共に本年も変わらぬご支援ご厚情のほど よろしくお願い申し上げます。
平成○○年一月
■喪中はがきへの返信
厳寒の候 いかがお過ごしでしょうか。
このたびはお義父様の喪中のご連絡をいただき、大変驚いております。 存じあげず大変失礼いたしました。心よりお悔みを申し上げます。
寒さはこれからが本番です。どうぞくれぐれもご自愛下さい。 ご家族の皆様にもよろしくお伝えくださいませ。
平成○○年十二月
■年賀状の欠礼ハガキをいただいた方に、年末年始の挨拶状代わりに出す寒中見舞の例文
寒中お見舞い申し上げます。
旧年中のご厚誼に深く感謝申し上げますと共に 本年も変わらぬご支援ご厚情のほどよろしくお願い申し上げます。
平成○○年一月
立春を過ぎてしまったら…余寒見舞いを出しましょう
■立春を過ぎてから出す挨拶状=余寒お見舞い
先に書きましたように、松の内を過ぎてから立春までに出すのが『寒中見舞い』でした。では立春を過ぎてしまったら寒中お見舞いにはならないの? こたえはYESですが、立春を過ぎてから出す挨拶状というのがあります。立春を過ぎてもなお寒さが続く時に出すのが「余寒御見舞い」2月下旬ごろまで出せますので、ほぼ2月の1カ月間の挨拶状として使えます。